ペルー国家防災庁がペルー国立工科大学に日本が供与した起震車を配備

平成30年7月6日

    平成30年7月5日,ペルー国立工科大学(UNI)の日本ペルー地震・防災センター(CISMID)において,土屋大使は,ホルヘ・アルバUNI学長及びホルへ・チャベス国家防災庁(INDECI)長官らとともに,日本の中小企業ノンプロジェクト無償で供与した日本製の起震車(地震体験車)をUNIへ配備する式典に出席しました。

    この起震車は,様々な自然災害の経験を有する我が国の中小企業の製品を活用し,ペルーの防災・災害対策の一助とする「中小企業ノンプロジェクト無償」の一つです。起震車だけでなく,災害時に必須となる生活インフラであるテントやトイレ,迅速な災害応急活動に必要な指揮車など,ペルーのニーズに合わせて様々な機材が整備され,支援総額は約410万米ドル(5億円)に上ります。

    当式典では,日本がINDECIに供与した3台の起震車のうちの1台がUNIに配備される受けることに伴い開催されたもので,出席者からは本プロジェクトによる日本からの機材供与に関して感謝の意が述べられたほか,INDECIとCISMIDが起震車の「使用規約」に署名し,その後エストラーダCISMID所長の説明の下,起震車のデモンストレーションが行われました。今後,UNI及びCISMIDの活動を通じて多くのペルー国民が起震車による臨場感のある地震動を体験し,ペルー国の防災啓発に寄与することが期待されます。

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   対ペルー無償資金協力「中小企業ノンプロジェクト無償」引渡式典についてはこちら
 
当日の写真

     
式典の様子
署名された車輌使用規約と出席者ら
土屋大使挨拶
アルバUNI学長挨拶
起震車の除幕セレモニー
起震車と出席者ら
貸与された起震車
地震体験のデモンストレーション