フリオ・クロイワ・ペルー国立工科大学名誉教授の著書の講演会(7月25日)

令和元年7月31日
 
   7月25日,リマ国際図書展において,7月9日に83歳で他界されたフリオ・クロイワ・ペルー国立工科大学(UNI)名誉教授の著書「21世紀の防災(Gestión del riesgo de desastres en el siglo XXI)」の講演会が実施され,ビスカラ大統領夫妻やエストラーダ住宅建設上下水道大臣,アルバUNI学長,サバレタ・エディトリア・ペルー(出版会社)事務局長が出席しました。

   フリオ・クロイワ氏(日系2世)は1961年,海外技術協力事業団(JICA前身)の招待により日本で地震工学コースを受講され,1986年,UNI日本ペルー地震防災センター(CISMID)初代所長を務められたほか,ペルーで長年地震津波被害軽減の研究に従事されました。同分野の第一人者であり,その功績から,日本からは外務大臣表彰(1999年),叙勲(2012年)を受けているほか,国連笹川防災表彰(1990年)、濱口梧陵国際賞(2017年)等を授与されています。
   経歴等はこちら(JICAホームページ)
   https://www.jica.go.jp/peru/office/activities/nikkei/interview_01.html
 
   6月に発刊され,同氏の学論が披露されている本書を通じて,自然災害の被害軽減が推進されることが期待されます。日本は,対ペルー経済協力重点分野の一つとして災害対策を掲げており,今後も同分野への支援を継続していく所存です。
会場の様子
クロイワ氏の御子息の挨拶
記念撮影(中央がビスカラ大統領)
 
 

会場で配布されたクロイワ氏の功績を称えるパンフレット