免震・耐震技術ワークショップの開催(12月16日,17日)

令和元年12月10日
    日・ペルー経済開発協力における重要テーマの一つである防災分野での協力に関し,12月16日から17日にかけてペルー(リマ市)において免震・耐震技術ワークショップが開催されます。日ペルー政府関係者,学識者,技術者などの参加を予定しており,免震・耐震技術をはじめ日本の建築物耐震技術に高い関心が寄せられることが期待されます。
 
    近年,気候変動の影響が強まっていることにより災害リスクの軽減は国際的な課題になってきています。その中でも日本とペルーは地形的に似ていることもあり地震,津波,火山噴火といった共通の災害リスクに直面しています。日本は歴史的に大震災の被害を受けており,その中で防災・減災に関する教訓,知見,技術を蓄積し被災対応や復興プロセスの改善に尽力してきました。
    国土交通省は,日本の建築分野の技術・基準の海外展開を支援する「新興国に対する我が国建築基準の普及促進事業」※を実施しており,今般,(一社)日本免震構造協会が本事業を活用し,日本の免震・耐震技術の普及を図ることを目的として,ペルー住宅建設上下水道省及びペルー国立工科大学(UNI)日本・ペルー地震防災センター(CISMID)の協力のもと,「建築物免震・耐震技術普及ワークショップ」を実施します。
 
    当館は,日本人ペルー移住120周年(日・ペルー友好年)を迎える本年に開催される本セミナーが防災技術に関する理解を推進し,日・ペルーの協力関係の発展に資することを期待しています。


※  新興国政府職員等を対象とする技術見学会や制度研修会・セミナー・ワークショップ等を企画・開催する民間事業者等に対し補助を行うもの。平成27年度創設。