山元大使のクントゥル・ワシ博物館30周年記念式典への出席 (9月7日)
令和6年9月17日



9月7日、山元大使夫妻は、カハマルカ州サン・パブロ郡クントゥル・ワシ村で開催されたクントゥル・ワシ博物館30周年記念式典に出席しました。式典には、大貫・東京大学名誉教授、ポリュホヴィッチ・ウクライナ大使、パディジャ文化省カハマルカ分局長及び關・国立民族学博物館名誉教授をはじめとする日本の考古学者等、多くの関係者が参加しました。
1988年、東京大学古代アンデス文明調査団がクントゥル・ワシ遺跡の本格的な発掘を開始しました。主だった出土遺物の展覧会を日本で開催しながら資金を集め、クントゥル・ワシ博物館を建設し、1994年の開館後、クントゥル・ワシ村に寄贈されました。以後今日に至るまで、博物館は村民の手で運営されてきており、村の活性化に寄与しています。また、地元住民が博物館の管理・運営に係わることで、地元の文化遺産を自らの手で管理・保護する希有な事例であり、ODAとして草の根無償資金協力、青年海外協力隊派遣などが活用され、ODA連携の好事例としても認知されています。
式典にて山元大使は、当地の発掘調査及び博物館の設立に貢献された日本調査団に敬意を表し、クントゥル・ワシ遺跡プロジェクトの成果及び村民によるこの歴史遺産の経営、保護、維持管理への貢献は両国間の協力を象徴している旨述べました。その後、大使夫妻は大貫名誉教授の案内の下、博物館を視察しました。