トゥンベス州における国際移住機関(IOM)との連携による施設改善事業の供与式の実施(8月18日)
令和4年8月31日
8月18日、藤本書記官は無償資金協力「ベネズエラ移民・難民及び受入れコミュニティのための人道支援及び持続的な解決計画(IOM連携)」の枠組みで実施された施設改善事業の供与式に出席しました。本プロジェクトでは、日本政府の資金拠出により、ベネズエラ移民・避難民だけでなくペルーの受入れコミュニティにも裨益する社会インフラの整備を含む、多様な支援活動が展開されています。
(IOMペルー事務所HP記事:スペイン語)
1 日本・ペルー小学校における施設改善事業
当館の平成13年度草の根無償資金協力「日本・ペルー小学校学校教室建設計画」により整備された本学校では、全校生徒の約2割に当たる57名のベネズエラ人移民・難民の児童が在籍しています。ベネズエラ人移民と受入れコミュニティの統合のため、本学校に新規教室を整備しました。また、上水の貯蔵のための貯水槽及び運動場の日除けネットを設置しました。
2 アグアス・ベルデス診療所の上水道等改善事業
ベネズエラとの国境地帯であるアグアス・ベルデス町では、11の国際機関及びNGOが集まる移民・難民向けのケア拠点(Puntos fijos de Atención)(PAO)を形成しています。国境に最も近い診療所であるアグアス・ベルデス診療所において、上水の取水・貯水・配水システムの向上・改善を実施しました。
3 第010オチョ・デ・オクトゥブレ小学校の施設改善事業
全校生徒の約2割にあたる45人のベネズエラ人児童が在籍する小学校において、幼児向け教室を新しく整備しました。また、運動場の日除けネット及び低学年児童向けの手洗い場を新しく設置し、移民・難民だけでなく受入れコミュニティにも裨益する支援を行いました。
4 第002ラモン・カスティージャ小学校の施設改善事業
全校生徒の約2割にあたる100人のベネズエラ人移民・難民の児童が在籍する小学校において、2教室のメンテナンス及び改装を行いました。改装された2教室ではそれぞれ、IOMの支援により、児童の母親向けの裁縫教室及び手製の石けん製造のワークショップが開始されています。
日本・ペルー小学校
児童による歓迎(運動場に日除けネットが新たに設けられた)
新しく整備された教室の前での記念撮影
アグアス・ベルデス診療所

設備の説明を受ける藤本書記官とホルヘ・バカIOMペルー事務所長ら

供与記念プレートの前で握手する藤本書記官とホセ・アレマン・トゥンベス州知事
設備の説明を受ける藤本書記官とホルヘ・バカIOMペルー事務所長ら
供与記念プレートの前で握手する藤本書記官とホセ・アレマン・トゥンベス州知事
第010オチョ・デ・オクトゥブレ小学校

新たに建てられた幼児向け教室

新たに建てられた幼児向け教室