ペルー・日本見返り資金「リマ市サン・フアン・デ・ルリガンチョ病院への新型コロナウイルス感染症対応用ICUモジュール建設」引渡式への山元大使出席(1月23日)
令和6年1月25日


1月23日、ペルー日本見返り資金※により実施された、サン・フアン・デ・ルリガンチョ病院への新型ウイルス感染症対応用集中治療室(ICU)モジュール建設プロジェクトの引渡式がリマ市サン・フアン・デ・ルリガンチョ区のサン・フアン・デ・ルリガンチョ病院で行われました。
本プロジェクトが承認された2020年は、ペルーにおいて新型コロナウイルス感染症が拡大しており、特にリマ市で最も人口が多いこのサン・フアン・デ・ルリガンチョ区では、新型コロナウイルスによる死亡率が約11%とリマ市全体の死亡率約4%に比べて極めて高い水準であり、医療機関における感染者対応能力の確保が喫緊の課題となっていました。そこで、本病院に対して感染症対応のICUモジュール(8床)を建設するほか、心電計・透析装置・X線装置・人工呼吸器といった医療設備を納入するプロジェクトを実施しました。
式典には山元大使、キロス保健省保健事業局長、サル・イ・ロサス国際協力庁長官代理、ホルダン外務省経済局国際協力課長、サル・イ・ロサス・ペルー日本見返り資金理事長、ナカソネペルー日系人協会会長、ベセラ・サン・フアン・デ・ルリガンチョ病院院長らが出席しました。
山元大使は、プロジェクトの実現に尽力された関係者に感謝するとともに、整備されたICUモジュールが長年にわたって使用され、サン・フアン・デ・ルリガンチョ区の医療サービスの向上に貢献することを期待する旨述べました。
※ペルー・日本見返り資金は、日本国政府のノン・プロジェクト無償資金協力および食料増産援助において実施されたプロジェクトの一定額がペルー政府にて積み立てられているものであり、その資金はペルー共和国のために使用されます。

