令和6年度現地メディア向け開発協力プレスツアーの実施(第2回)

令和7年3月26日
ミ・ペルー区の住民に地域防災の重要性を説明する室崎専門家 室崎専門家によるレクチャー
心肺蘇生トレーニングツールを用いての心肺蘇生研修の様子 心肺蘇生研修の様子
作成された6点の防災ポスターをお披露目している様子 防災ポスターのお披露目

   3月17日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・雑誌5社6名の記者とカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やし、ペルー国民への情報発信を強化するために実施しました。今年度は、我が国の対ペルー国別開発協力方針の重点分野であり、長年にわたって協力を行ってきた“防災”をテーマとしています。
 
   プレス一行は、カヤオ憲法特別市ミ・ペルー区を訪問し、草の根技術協力「在日日系人が培った知識と経験を生かしたコミュニティ防災力強化事業」による活動を取材しました。
 
   本事業を実施するNPO法人エフエムわいわいは1995年に発生した阪神淡路大震災後から、在住する外国人に対して多言語で災害や生活情報の放送を行ってきました。2019年にミ・ペルー区の自主防災組織からエフエムわいわいに所属する日本在住の日系ペルー人に対して、コミュニティ防災に関する協力要請があり、本事業の実施へと至りました。
 
   本事業において、日本で大震災を経験し、防災に係る知識・技術を培った在日日系ペルー人が、そのノウハウを故郷のペルーに対して共有する機会を提供しています。具体的には、ミ・ペルー区のフェ・イ・アレグリア第33校を対象に、在日ペルー人と日本人が協力し、ペルーの方々への防災教育を実施することで、地域の自主防災力を高める活動をしています。今回は、日本からペルーを訪問しているエフエムわいわいの日比野理事及び神戸常盤大学の室崎専門家が地域住民に対して地域防災の重要性をレクチャーするとともに、心臓蘇生トレーニングツールを利用した心肺蘇生の研修を実施しました。

関連リンク:プレスツアー後にリリースされた報道(外部サイト)
Japón comparte su experiencia en BOSAI comunitario
(邦訳:「日本がコミュニティ防災の経験を共有」)(Bilateral社、スペイン語)
Press Tour Agencia de Cooperación Internacional de Japón 
(邦訳:「プレスツアー 国際協力機構」)(ペルー海外プレス協会、スペイン語12、13ページ)