「新マカラ国際橋建設計画」及び「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に関する署名式
3月9日、リマ市内外務省において、目賀田周一郎大使とガルシア・ベラウンデ外務大臣との間で、「新マカラ国際橋建設計画」及び「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に対する12億円(約1280万米ドル)の贈与契約の署名式が行われました。
「新マカラ国際橋建設計画」は、ペルー・エクアドル両国の国境紛争が終結し1998年に和平合意が結ばれたことを受け、両国が策定した国境地域の統合と開発を目的とした10カ年計画の中に位置づけられるプロジェクトです。日本政府は、2国間和平を国際的に支援することを目的とし、和平定着を促進するための象徴的な事業として、両国の国境を流れるマカラ川にかかる橋の建設の支援を決定しました。本計画の実施により、両国の国境交通の要である橋梁が改善されることにより、両国間の物流、地域の開発、地域格差の是正、両国の統合及び和平定着の促進が期待されています。
「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」は、2年前のガルシア大統領訪日の際に署名された、日本・ペルー間の環境・気候変動問題における協力に関する共同宣言に基づき、気候変動対策の一環として、ペルー・エネルギー鉱山省、及びリマ上下水道公社所管の施設に、太陽光発電機材を整備するために必要な資金を供与するものです。本件実施により、発電用化石燃料の消費量が減少し、二酸化炭素の排出量が削減されるとともに、再生可能エネルギーに対する普及啓発が促進されることが期待されています。
今回の署名式には、日本国政府を代表し外務省より吉良政務官が同席し、同贈与計画締結に対する感謝の意を述べると共に、日本政府として今後、ペルー・エクアドル間国境地域の開発と両国の和平定着を支援していく意思があること、また、2年前のガルシア大統領訪日の際に署名された日・ペルー環境・気候変動共同声明に基づき、気候変動対策への協力を推進していくと述べました。 (吉良政務官挨拶は別掲)
FOTO:ANDINA |
(左から)目賀田大使、吉良政務官、外務大臣、在ペルーエクアドル大使 |
吉良政務官挨拶(於:「新マカラ国際橋建設計画」及び「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に関する署名式)
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