5月5日,在ペルー熊本県人会主催による熊本地震被災者支援チャリティーコンサートがリマ市内の日秘劇場で開催され,ペルーの日系社会を中心として多くの人々が参加しました。同県人会はかつて熊本県からペルーに移住した日本人の血を引く日系人を中心とした団体です。
コンサートに出席した株丹達也在ペルー日本国大使は,「在ペルー熊本県人会を始めとする日系ペルー人の皆様の気持ちは,義援金とともに被災地へ届けられると確信します。また,日系ペルー人の皆様が連帯精神,忍耐,感謝の心,信頼といった先人の価値観を大切にしていることを熊本のみならず,日本が再度気付くでしょう。」とスペイン語で挨拶するとともに,熊本を応援する言葉として「離れとったっちゃ一緒ばい」(離れていても一緒だよ。)という言葉があることを紹介しました。(株丹大使挨拶はこちら(日本語)(スペイン語))。
コンサートには若手日系人音楽グループのAkineeも出演して会場を盛り上げましたが,同グループ女性ボーカルのヒサエ・スギミズさんは本年2月に外務省の中南米日系人招聘プログラムで訪日したことに触れつつ,「私たち日系人の若い世代は今の日本のことをほとんど知らないし,日本の人々はペルーにいる日系人の歴史や現状をあまり知らない。訪日して日本についての理解が深まったことは幸せでした。お互いのことをもっとよく知って協力していくことが大切だと思う。このチャリティーで熊本の皆さんを力強く応援しましょう。」と呼びかけました。
コンサートの閉会にあたり,在ペルー日系社会の頼母子講から発展して日系金融機関となったABACO, AELUCOOP,PACIFICOからも,それぞれ義援金が主催者に手渡されました。
 |

|
株丹大使の挨拶 |
若手日系人グループAkinee |