ペルー議会での「復興と防災」に関する国際セミナー結果
平成29年5月17日
5月11日,ペルー議会ラウル・ポラス・バレネチェア会議場において,「復興と防災」と題した国際セミナーが開催されました。これはペルー議会より,沿岸部の豪雨被害をふまえ,議会にて本セミナーを開催するにあたりJICAペルーに講演依頼があったものです。
冒頭,コンドリ議会国際協力室長と株丹日本大使が挨拶を行い,続けて日本よりこれまでの防災協力,洪水対策,避難警報について一連の講演を行いました。
本セミナーでは,舩串JICAペルー企画調査員が,防災の意義や東日本大震災の復興経験、JICAのペルーや他国に対する防災協力について講演し,続いて,JICAが実施している「ペルー国災害復旧スタンドバイ借款に係る案件実施調査」の調査団である(株)建設技研インターナショナルの鈴木専門家より,ペルー洪水対策需要に関する調査結果や提言等が行われました。
また,坂本在ペルー日本国大使館二等書記官より自然災害に関する情報伝達の重要性やその手法について説明し,岡部JICA専門家より地上デジタル放送による緊急警報放送システム(Emergency Warning Broadcasting System:EWBS)について,デモンストレーションも交えて紹介しました。
続いて,ペルー側からはアスリン農業灌漑省顧問より同省の復旧・復興に関する取組,アルバ国立工科大学学長より同大学の復興・防災にかかる取り組みや最新の研究結果について講演がありました。
最後に,江口JICAペルー事務所所長及びモンテネグロ議会社会包括委員会長が閉会の言葉を述べました。
同セミナーには国会議員,市長,市議会議員,省庁の職員,大学生等約300名が参加しました。
セミナーのプログラム,日本側が実施したプレゼンテーション資料はこちら(スペイン語)
・プログラム
*事前配布のため当日とは一部異なります
・株丹大使挨拶
・舩串JICAペルー企画調査員:より災害に強く社会を再構築する -日本の経験と貢献-
・鈴木専門家:洪水対策需要調査結果及び今般の豪雨災害の簡易被害調査・復興ニーズ
*資料は調査中のものです
・坂本二等書記官:防災リスク管理に資するICTプラットフォームの重要性
・岡部JICA専門家:地デジ緊急警報放送の現状
セミナーの模様
株丹大使挨拶 鈴木専門家の講演 岡部JICA専門家の講演
アスリン農業灌漑省顧問の講演 アルバ国立工科大学長の講演 モンテネグロ国会社会包括委員会長挨拶
セミナー会場の様子 セミナー登壇者の集合写真