メディア向け開発協力プレスツアーを行いました

平成30年9月25日

     9月12日,当館は,我が国が実施する開発協力案件をペルーの多くの方々に知っていただくため,メディア向け開発協力プレスツアーを実施し,新聞・テレビ・インターネット6社10名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。

    プレス一行はリマ市及びカヤオ市を訪れ,草の根文化無償資金協力「ミラフローレス地区博物館における教育能力向上計画」,草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「カヤオ市サンタ・マリア学校整備計画」,IDB日本特別基金「ペルーにおける音楽教育プログラム」の視察を行いました。また天野プレコロンビアン織物博物館,ラ・ウニオン総合運動協会(AELU)にて計4名の青年海外協力隊員の活動を視察しました。

 「ペルーの歴史ある博物館にソフト・ハード両面から支援」

  
今回のツアーでは,日本がペルーの経済開発に貢献するため,草の根無償資金協力や青年海外協力隊いった様々な形で協力を実施している点を紹介しました。

   一行はまず,リマ市ミラフローレス地区の天野プレコロンビアン織物博物館を訪れました。同博物館は故天野芳太郎氏により1964年に創設され,同氏が収集した多数のペルー文化財が展示されています。視察では草の根文化無償資金協力によりリニューアルが行われた結果,訪問者に分かりやすく展示品を説明でき,また貴重な文化財の保存に大きく貢献していることを紹介しました。また同博物館で勤務している青年海外協力隊(文化財保護)の八代氏が同行し,プレスに同博物館について説明を行った他,プレスから八代氏へのインタビューが行われました。

  
天野博物館外観
展示品の取材
展示品を紹介する様子

八代青年海外協力隊への取材

 
   「子供たちの未来のために」
  
   
次に一行は,カヤオ市ベンタニージャ地区のサンタ・マリア学校を訪れ,草の根・人間の安全保障無償資金協力により実施したプロジェクトの供与式を視察しました。本プロジェクトでは生徒等の教育環境を改善させるため,既存校舎2階部分(教室4部屋)の増設及び校内運動場の整備が行われました。供与式には学校関係者やNGO,生徒らが参加し,生徒によるペルー伝統の踊りが披露され,学校関係者から日本の支援に対する感謝の言葉が伝えられました。

  
供与式の様子