平成26年秋の外国人叙勲伝達式

 

 

平成27年1月21日

 

 1月20日,平成26年秋の外国人叙勲伝達式を大使公邸で実施しました。受章者は,ロベルト・ルイス・シマブク・アサト氏(旭日中綬章:元日本人ペルー移住百周年記念病院初代医師長),ビクトル・コンノ・サトウ氏(旭日双光章:元ペルー日系人協会会長)の2名であり,それぞれ日本とペルー間の相互理解に貢献しました。伝達式では,株丹大使から勲章と勲記が授与され,受章者の方々からは,受章の喜びや,これまでの活動を支えてくれた関係者の皆様への感謝の言葉がありました。伝達式には,ウガルテ元保健大臣,岡田APJ(ペルー日系人協会)会長,ツネシゲ・ペルー叙勲者協会会長,柳田慶応大学教授等も出席されました。

株丹大使挨拶(スペイン語)

 

 シマブク氏は,長く主要日系医療機関の幹部を務め,医師として日系社会の福利厚生向上等へ貢献しました。また,その傍ら,同氏は,諸日系校生徒の健康管理を全面的に支援してきています。
また,国立小児保健院院長,国立サン・マルコス大学教授,ラテンアメリカ小児科学研究協会事務局長等の要職を歴任し,こうした公職,教職経験を踏まえた,ペルー医療分野における同氏の高い評価は,日系社会の地位向上に貢献しています。
さらに,同氏は野口英世のペルーにおける業績を日本とペルーの双方において広く紹介したほか,元文部省国費留学生として神戸大学大学院等との間で小児医学分野における学術交流を推進するなど,医学分野を通じて日・ペルー二国間友好関係の発展に貢献しました。

 

シマブク氏挨拶(スペイン語)

 

 

 コンノ氏は,1989年以降,ペルー日系人協会の会長を含む要職を20年以上にわたり務め,日本人ペルー移住100周年事業等に際しては工学博士としての学識経験も遺憾なく発揮しつつ,当地日系社会の福祉・地位向上に貢献するとともに,同協会の幹部として,国民レベルでの日ペルー友好関係の維持・発展に貢献がありました。
耐震構造の専門家である同氏は,住宅建設省建設局技術顧問室長時代,昭和45年(1970年)のアンカシュ大地震を受け,日本による地震災害調査の結果や手法のペルー国内都市防災計画への応用や,我が国調査団の受け入れ・現地調査への協力,我が国の地震対策に係る経済協力の円滑な実施に貢献しました。
また,同氏は,文部省(当時)国費留学生として学んだ東京大学のOBとして,ペルー赤門会を設立し,同会長として,日本の地震対策の研究成果の情報発信や,学術・人物交流に貢献してきています。

 

コンノ氏挨拶(スペイン語)

 

 

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